ニューシャテル天文台クロノメータ規格

ニューシャテル天文台にて、公式にクロノメータ試験を受ける際は、以下のようなケースに入れて試験に挑みます。

このケースに入れたまま、いくつかの姿勢や温度を変えて誤差を測定します。

なお、撮影したのは第二精工舎亀戸工場製のグランド セイコー 4520Aの、試験に失格した物です。

クロノメータ規格試験に失格したムーブメントは、通常のグランド セイコーに搭載されたようです。

 

ニューシャテル天文台コンクール

ニューシャテル天文台のコンクールには以下のようなケースに入れて、コンクールに挑みました。

スモールセコンドの30秒と40秒のところが黒く塗装されています。

これは秒針の通過をわかり易くするためです。

これは、1964年又は1965年に第二精工舎が出品した物です。

当時はまだ、10振動のムーブは未成熟であったため、このムーブも6振動又は8振動でした。

このムーブメントはコンクール専用のムーブメントであり、市販の時計とは全く異なった部品構成です。

さらに、コンクールで得た技術は、市販のムーブメントにフェィードバックされなかった、との事です。

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